吉本興業の取締役から学んだ、自分の考えを持つ3つの方法
昔、よしもとクリエイティブエージェンシー取締役 竹中功さんの公演が良かったので、自分なりにまとめてみました。
竹中さんがイギリスの帰国子女の知人に、小学校の黒板の上には、どういう言葉が書いてあるのかを聞いたそうです。
日本の小学校であれば「授業のチャイムが鳴ったら席に座りましょう」とか「廊下を走ったらいけません」といったことが書いてあります。
しかし、イギリスの小学校では、「HAVE YOUR OWN OPINION」、つまり、「自分自身の考えをもて」と書いてあったそうです。
日本の教育は「人と違うことをしたらアカン」と教えますが、イギリスでは「人と同じ考えはアカン」と教えている訳です。
それによりイギリスから、多くの音楽、ファッションのトレンドといった、ゼロから新しいアイデアが生まれる背景があると言われています。
これからの時代、このような「ゼロから新しいアイデアを生み出す力」が求められてきます。
この力の背景にある「自分自身の考えを持つ」ためには、3つの方法があります。
その方法を、次のクイズをもとに、ご紹介します。
クイズ「みかんがひとつあります。AさんとBさんがどちらも満足するにはどうしたら良いでしょうか?」
「誰よりも早く答える」
1番早く手を挙げた人の答えは「Aさんが2つに割って、それをBさんに選ばせる。そうしたら、Aさんは自分で割ったので文句を言えない」でした。
このような答えは、大体の人が考え付くと思います。
しかし、答えを思いついたとしても、他の人に先に答えられてしまったら、この答えはその人の考えになります。
よって、自分自身の考えを持つためには、誰よりも先に答えなければいけません。
「人の意見に乗っかる」
次の人の答えは「みかんを剥いて、ひと房づつ分ける」や、他には「みかんジュースにして重さを測って均等に分ける」などでした。
人と全く同じ答えでは自分の考えになりませんが、それに乗っかたり、ちょっと付け加えるだけでに、自分自身の考えにする事ができます。
「違う角度から考える」
次に、違う角度からの答えを出す人が出てきました。
「Aが手持ちのバナナをBに上げて、代わりにみかんをもらう」
「Cにさくらんぼ4つとみかん1つを代えてもらって、AとBでさくらんぼを2つづつに分ける」
ここまでくれば、もう何でも有りといった感じです。
この答えは、みかんの「量の分配」という視点から「質の分配」という視点に切り替わっています。
人と違う答えを出すには、人と同じ角度からものごとを考えても、答えは出ません。
人と違う角度で物事を考える事が大事です。
まとめ
「ゼロから新しいアイデアを生み出す力」の源は、「自分自身の考えを持つ」ことです。
そして、「自分自身の考えを持つ」ためには、「誰よりも早く答える」「人の意見に乗っかる」「違う角度から考える」の3つの方法があります。
この3つの方法を意識するだけでも、仕事の取り組み方が違ってくると思います。
しかし、そう簡単に「違う角度から考える」ことはできないので、まずは「誰より早く答える」と「人の意見に乗っかる」ことをやっていきたいです。