WISH2010に行ってきた(その1)、「日本のウェブはいかにして世界を目指すべきか」
昨日、WISH2010というイベントに行ってきました。
参加した理由は、このイベントのテーマが「WEBの未来を担う可能性を発掘・共通・応援」ということで、一応、IT業界の端くれとして、WEBの未来がちょっと気になったからです。
そこで、「日本のウェブはいかにして世界を目指すべきか」というテーマでパネルディスカッションが行なわれたので、自分なりにサクっとまとめてみました。
パネリストは、35歳以下で世界2位の金持ち、GREEの田中 良和さん、ミクシィ副社長の原田 明典さん、Twitterを日本に広めたデジタルガレージの枝洋樹さんという、日本のIT業界を代表する方々。
世界進出は世界に支店を作ることでは無い
TwitterやFacebookは、日本語版が無い状態で日本で流行しはじめた。海外支店はあったほうが良いが、支店がなくても、やりようによっては全世界レベルで使われることがある。
各国の環境の調査と、リリースタイミングが大事
日本ではモバイルに対応することが求められるが、海外ではモバイルよりPC接続の方が多かったり、中国では通信が定額制で無いなど、日本と海外では通信・デバイスの環境にズレがある。
まずは日本で成功してレバレッジで大きくする。
海外は市場が10倍だが敵も10倍。日本で成功しなければグローバル化はできない。日本でもある程度売れてる位のコアバリューが掴めるまでは、慣れた環境でやった方がいい。最初から海外戦略をビジョンに入れておくべき。日本でダメだったから海外を目指すのでは成功しない。
誰でも使えるサービスを目指す
日本では人口の成約があるから、セグメントした途端にマーケットが小さくなる。何億人にも流行るサービスを作るなら、年代、国籍など、セグメント化の発想は捨てなければならない。
投資家から早い段階で資金調達するべき
Twitterのビジネスモデルどうすんだ?という議論が長らくされているが、投資家のお金で事業が回っている。投資家を説得するだけのユーザ数やコンセプトや将来性があれば、早い段階で資金調達ができて、24時間開発に没頭することができる。
起業するなら腹をくくるべき
GREEを会社化するとき、みんなに自殺行為と言われた。しかし、今やめると言えば、業界から抹殺されると思った。そこまで腹をくくらないと日本で起業するのは難しい。海外では起業がゲーム化しており、命(人生)懸けじゃないと起業できない日本の環境は問題。日本は経営者の自殺が多くて、逆に倒産率が非常に低い。失敗しても拾ってくれる社会システムも必要。